大学図書館司書に必要なスキルは?

資格・スキル
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大学図書館は性別、年齢問わず様々なタイプの人が大学図書館司書として働いています。

求人の募集条件を見てもよほど専門的なことでない限りは性別・年齢に条件を設けていないところが多いです。

それでは大学図書館司書はどのようなスキルが求められるのでしょうか?

この記事では私が8年間働いてきた中で感じた「欲しいスキル」をご紹介したいと思います。

パソコンスキル

閲覧業務にしても、目録業務にしても、ILL業務にしても、どの業務でもついて回るのがパソコン作業です。

昔は映画「耳をすませば」でお馴染みの貸出カードで図書の貸出を管理していましたが、今では殆どの図書館がパソコンでバーコードやICを読み込み管理するシステムを採用しています。

図書の簡単なリストを作ったり統計作業をしたり文書を作ったりするのにword、excelを用いることも多いです。

あと初めてレポートや論文を作成する学生からパソコンの使い方に関する質問も多く届きます。

このように多くの作業でパソコンを使うことになると思いますので、ある程度パソコンやMicrosoft Officeなどは使えたほうが良いでしょう。

とは言え専門的な能力などは必須ではありませんので、パソコンに慣れていない方はある程度触ることができるように慣れておく、程度で良いかと思います。

コミュニケーションスキル

あまり図書館を使わない方は静かな空間をイメージするかと思いますが、図書館は思いの外利用者と喋ることが多いです。

オリエンテーションなどで使い方をレクチャーするため、大人数の前で話すことも度々あります。

しかし個人的に私が必要だと思うのは「聞き取る力」だと思います。

図書館には「レファレンスサービス」という司書に本を探すための質問ができるサービスがあります。

これがとても難しいのです。

利用者の質問の真意を汲み、その人に最適な本を提供する必要があります。

そのために司書は利用者に様々な質問をしながら自分の持ちうる知識を総動員して資料を探します。

例えば「カントの本が読みたい」という質問があったとします。

その場で検索して適当な本を紹介してもいいです。

哲学の棚に案内するだけでも良いです。

しかし、利用者のいう「カントの本」とは何なのでしょうか。

「カントが執筆した本の訳書」が見たいのでしょうか。

それとも「カントについて分かりやすく解説してある本」が見たいのでしょうか。

もしかしたらカントだけではなく、他の哲学者と比較したいのかもしれません。

そもそも「カント」が何かをわかっていないかもしれません。

難しい本でも良いのか、文庫や新書のような読みやすい本が良いのか……一つのキーワードでも案内できる本は様々です。

間違った案内や適当な案内をしてしまうと、利用者は良い本に出会う機会を逃してしまうばかりでなく、図書館そのものに対する信頼を失ってしまうこともあります。

利用者がより良く勉強や研究ができるように、そういったレファレンスがあった場合はなるべくコミュニケーションをしっかりと取り、最適な本を探せるように努力します。

また、質問のしやすいように普段から話しかけやすい空気を作ることも大事ですね。

大学図書館司書になりたい方は、ぜひ人の話をしっかりと聞き質問を返すことができるようなコミュニケーション力を持てるようにしましょう。

図書館司書資格

図書館司書には文部科学省の定める図書館司書資格があります。

大学や専門学校で講義や司書講習を受けることで取得することができます。

図書館司書資格は、大学に関わらず図書館司書になりたい方はぜひ取得して欲しいと思います。

図書館に関する専門的な知識があるとないとでは、仕事のスタートラインが大きく変わってくるからです。

実は大学図書館で働くのに司書資格は必須ではなく、募集条件に司書資格の有無を問わない大学もあります。

司書資格取得にはお金も時間もかかりますから、できれば取らずに働きたい……という方もいると思いますが、待遇なども変わってくることがあるので本気で目指す方はぜひ取得をおすすめします。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

大学図書館で働くのに図書館司書資格は必須?

難しい知識を学ぶ姿勢も重要

以上、いろいろと難しいことをお話してしまいましたが、初めて勤める職場というのは分からないことだらけなのは当たり前です。

上記のようなスキルを全て持ち合わせいるからといって初日からバリバリ働けるわけではありません。

本棚の場所も分かりませんし、図書館システムの使い方も分かりません。

大学図書館は学術的な本を扱うので、その分野の専門的な言葉に関する質問もあります。自分はさっぱり読めない外国語の文献も扱います。

こういったことは業務をしながら覚えていくことが大事です。

利用者とたくさん接して、棚を何度も見て、本やシステムになるべく触れてその大学図書館に慣れていく姿勢も非常に重要なのです。

しかしこのようなスキルを持っていることで仕事を覚えるスピードはかなり変わってくると思いますので、大学図書館司書を目指す方は参考にしていただければと思います。

働きながら図書館司書資格を目指したい方へ

図書館司書資格は規定の科目を大学・専門学校ですべて履修することが取得の条件です。

難しい試験などはありませんが、講義を受ける必要があるため仕事や家事で忙しい方は取得が大変かもしれません。

それでも図書館司書資格を目指したい方におすすめなのが、通信制大学の八洲学園大学です。

八洲学園大学は通信制の大学なので、1度も通学すること無く最短半年で図書館司書資格を取得することが出来ます。

学費は単位ごとに定められているので、ご自身のスケジュールに合わせた履修が可能です。

大学図書館司書のおしごとに気になる方はぜひ資格取得を目指してみてくださいね。

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