現役大学図書館司書目線で英語多読本を紹介

特徴
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今回は多くの大学図書館が所蔵しているであろう「英語多読本」についてご紹介したいと思います。

英語多読は学生でも社会人でも英語学習にとても有用なものなので、ご存知でない方は「こんな英語の本があるのか」程度でも良いので頭に留めておいてくださいね。

英語多読とは?

英語多読とは、文字の少ない絵本のような英語の本をたくさん読んでインプットすることで自然と英語力を身につける勉強法のことです。大学生だけではなく、未就学の子どもから60歳以上のシニアまで幅広い年齢層に親しまれており、多読本の種類も多岐にわたります。

多読三原則

多読本を読んでいくヒントとして、多読三原則というものがあります。

  1. 辞書は引かない
  2. 分からないところは飛ばす
  3. 合わないと思ったら投げる

これならできそうな気がしてきますよね。多読はとりあえず英語に慣れる、親しむというところから始まります。

楽しく読んで、英語への苦手意識をなくしていくのがポイントです。

多読本の種類

英語多読本は多くの出版社から出ており、種類がとても多いです。全てをご紹介することはできませんが、私の働いている図書館においてあるものをいくつかピックアップしてご紹介します。

本当に子ども向けの絵本のようなものもあれば、長編の物語サイズのものまで様々なので自分のレベルに応じた学習が可能なんです。

特に大学図書館では語彙数によってジャンル分けされており、簡単なレベルから始めて順番に難しいレベルにチャレンジすることができる「Graded Readers」というものが多いかと思います。

Oxford Reading Tree

英語は全く読めない!という方や子ども向けの超初学者向けのシリーズです。

各レベルごとに6話物語がセットになっており、ガイドブックや音声CDもあるため初心者の方にも入りやすいことで有名です。

私はカウンターで「簡単なのってどれっすか!?」と聞かれたときにはこれをおすすめしています。

Foundations Reading Library

はじめて英語を学習するのに最適だと評判のシリーズです。上述した Oxford Reading Treeよりももう少し語彙が多いイメージです。

アメリカのティーンエイジャーが主人公のストーリーが多いため、学生が感情移入しながら読むことが出来るので英語が苦手な学生でも楽しむことができます。

当館でも授業期はほとんどが貸出中となる人気のシリーズです。

Oxford Bookworms

Oxford Univasity pressが提供する英語多読本です。上述の2シリーズよりも語彙のレベルの幅が広いため、どんどんステップアップしたい方におすすめのシリーズです。

TOEICのスコアアップのための勉強など、大学生から大人まで幅広い層に人気のようです。

私は英語がからしきなのですが、このシリーズのLv.6などを借りていく学生さんを見ると「おぉすごい……!」と思ってしまいますね。

Penguin Readers

上述の Oxford Bookwormsと並んで多くの図書館・書店に並んでいる有名な多読本です。ロゴがペンギンのマークでひと目でPenguin Readersだとわかるのが特徴ですね。

どうやらブランド名を変更して現在では「Pearson English Readers」となっているようです。

フィクションからノンフィクション、映画を読みやすく書き起こしたものなど種類が様々で、自分の好みの作品を探す楽しみがあるシリーズです。

当館ではこのシリーズのLv.2が一番貸出が多いです。

Macmillan Readers

当館では上述のOxford Bookworms、Penguin Readersと並んで所蔵数が多い多読本のシリーズです。

こちらもオリジナルの話、童話、古典など様々なジャンルがあるのですがMacmillan Readersは特に低いレベルから文学作品や古典を楽しめるのが特徴です。全く知らない話よりも少し知っている話から始めたい、という方にぴったりです。

以前このシリーズの「Princess Diaries」というお話がすごく面白いと利用者から勧められたことがあります。

番外編:ジブリのフィルムコミック

番外編として、 Graded Readersではないのですが最近人気のジブリのフィルムコミックをご紹介します。

その名の通りマンガの形式になっており絵も多いですし、誰もが見たことがあるジブリの映画なのでストーリーを見失うこともありません。

Graded Readersに挑戦する前や、ちょっと英語に触れてみたいという方におすすめですね。

番外編:ピーターラビットシリーズ

これはうちの図書館にないのですが、英語の本ということでまずピンとくるのはやはりピーターラビットシリーズでは無いでしょうか。

中学生の頃家にあった英語のピーターラビットの本を夏休みの自由研究で日本語訳にチャレンジしたのを思い出したので思わず紹介してみました。

ビアトリクス・ポターのかわいい絵柄と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

個人的に好きなのは「こねこのトムのお話」です。

種類が多いからこそ配架に注意

多読本は英語学習としてとても有用であるため、多くの大学図書館で所蔵しています。

今回は5種類の Graded Readersをご紹介しましたが、実際にはもっとたくさんの種類の多読本が配架されているため、多読本のみの配架ルールがある図書館も多いのではないでしょうか。

もちろん当館も貸出が大変多く、請求記号順に並べると利用者も図書館員も大変なので並び順や配架方法にルールを設けています。

多読本を置いていない図書館もあるとは思いますが、このような英語の本があるということを理解しておくと良いでしょう。

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