利用教育って何するの?

仕事内容
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大学図書館は大学という教育機関に所属している以上学生や先生を第一に考えなければいけませんが、先生はともかく学生にとっては「図書館=本を借りるところ、勉強するところ」というイメージが定着しがちです。

しかし昨今の大学図書館はただ本を置いているだけではなく、あらゆる情報の拠点をとなっているのです。

そんな図書館の機能を知ってもらうために、学生に向けて図書館の使い方を教えるというのも図書館司書の仕事となります。

今回はそんな図書館司書の「利用教育」についてご紹介したいと思います。

利用教育とは

まずは利用教育の定義を見ていきましょう。

図書館の利用者および潜在利用者の集団を対象に計画,実施される,組織的な教育的活動.文献利用指導や図書館オリエンテーションなどを含む.図書館サービス,施設,設備,資料などの活用にかかわる知識や技能の修得を主な目的とするが,近年では,情報環境の変化などを背景に教育内容が拡大,多様化し,図書館を含むさまざまな情報(源)の効果的利用に必要な知識や技能(情報リテラシー)の修得を目指す種々の活動を包括する用語と解される.利用者教育など同義に使われる用語は多く,教育の代わりに指導,案内,ガイダンスといった言葉も使われる.なお,同じ用語であっても,館種の違いなどによって,その意味するところは必ずしも同一ではない.

コトバンク

難しいことが書いてあるように感じますが、図書館のサービスや施設、使い方を利用者に教えるというのが利用教育です。

名称は大学によってそれぞれ異なりますが、「図書館オリエンテーション」「図書館ガイダンス」「図書館ツアー」などが主なタイトルですね。

新入生向けオリエンテーション

利用教育の中でも多くの大学が実施していると思われるのが、1年生向けのオリエンテーションです。

図書館の施設紹介、OPACなどの検索端末の使い方などを概説的に教えます。

多くの先生が教養科目に組み込んでいることが多く、利用者が望んで受けに来るというよりも授業の中で実施されることが多いです。

ここでは「図書館こんなことができるんだよ!」「こういうふうに本が並んでいるんだよ!」と何も知らない人に向けてなるべく分かりやすく簡単に、かつ図書館が魅力的に感じるように伝えるのがポイントです。

卒論・研究向けオリエンテーション

新入生向けの利用教育とは別にさらに高度な内容を教えるオリエンテーションもあります。

図書館はただ本を借りられる施設ではありません。

データベースなどで論文新聞記事などを読んだり、ILLサービスを使って必要な資料を取り寄せたりすることができます。

そういったデータベースの使い方、ILLサービスの概要などを伝えるオリエンテーションも必要になってきます。

こちらは卒論を控えた学生などが自主的に参加したり、ゼミの先生に勧められて受けに来ることが多いです。

新入生向けオリエンテーションに比べて実施する回数は少ないかもしれませんが、教える内容が難しいので準備が相応に必要になります。

私の図書館ではCiNiiを始めとしてMagazineplus、医中誌、新聞データベース、ディスカバリーサービスなどをご紹介しています。

評判が良ければリピーターも増える

実は、図書館を1度も利用せずに卒業する学生って意外と多いんです。

図書館の来館者の多くは図書館の使い方を知っているリピーターです。

新規の利用者を獲得するのは難しいのですが、こうしたオリエンテーションをすることで図書館の魅力を知ってもらい図書館の利用を促進することは司書の大事な仕事です。

図書館司書の仕事として「大勢の人の前で話す」というのはあまりイメージが無いかと思いますが、大学図書館では意外とこういった機会は多いと思ってください。

しかし、人に教えるということでより図書館やデータベース、情報リテラシーへの理解が深まるため、自分の力になることも確かです。

利用者のためにも自分のためにも、利用教育という仕事は大学図書館司書の外せない仕事となっています。

働きながら図書館司書資格を目指したい方へ

図書館司書資格は規定の科目を大学・専門学校ですべて履修することが取得の条件です。

難しい試験などはありませんが、講義を受ける必要があるため仕事や家事で忙しい方は取得が大変かもしれません。

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学費は単位ごとに定められているので、ご自身のスケジュールに合わせた履修が可能です。

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